紙々
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ピン!とくる包装紙は取っとくけれど、その後に困る。
捨てれない。
ある日、人への贈り物を包むという解決策を考案した。
しかし、拘った故のその思いは人には通じず、びりびりと破かれる事になる。

最近はしばらくは手元で愛玩し、堪能し、その後人へ送る。
そうすれば、後悔もなく好きにやっちゃってーといられるのです。

そうそう、
今日電車での移動中、内田百閒を読んでいたら、
思わず「漱石先生臨終記」の件で泣いてしまいました。
最初はなかなか文体の中に入って行けなかったのですが、
彼はなんて素敵な文章を書く人なんだろう。

時時寒い風が吹き過ぎて、一服している私の煙草の煙を、手繰るやうに引いて行った。

帽子に隠れてボロボロ泣いてしまった。
銀座までの15分間は百閒先生になった気持ち。
by murderpollen | 2010-04-05 20:02
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